血液透析療法の苦痛の一つは、除水に伴う血圧低下に関連していると思われます。自身の水分管理がまず必要ですが、週末の透析では余分に除水し、中2日後の週初めの透析では除水を残すのも一つの方法です。一週間で必要な除水が出来ない時は、臨時で週4回透析する場合もあります。透析終了前に血圧が下がってしまった場合には予定時間より早めに終了し、次回に時間を延長するのも一つの方法です。 降圧剤を服用されている場合、透析日の朝に服用すると透析中に血圧が下がりやすくなっている恐れがあります。朝の降圧剤を中止して、夕方に服用するなどの工夫が必要でしょう。
特に血液検査の数値は医療者、患者様を問わず一喜一憂する代物です。いつもと違う値が出た場合はその原因と背景を明らかにする必要があります。 外食や宴会が続いた後であればリンやBUNの数値は高くなることが多いでしょう。このような場合は食事内容と検査数値を覚えておくと良いでしょう。これだけ食べれば検査数値はいくらになると自分なりに理解しましょう。 少なくとも1年間の検査データを見て、大きな傾向・トレンドと短期間の変動を総合的に判断して、透析条件や内服・注射薬と食事指導を見直すようにしています。