石川クリニック
ISHIKAWA CLINIC
内科・人工透析
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管理栄養士による食事療法
管理栄養士による栄養相談&指導
 

管理栄養士は月曜日から土曜日まで常駐しております。

日々、常に患者様の状態を観察して栄養の摂り方を見守っております。
栄養が偏ったり不足しがちな方には、食のすすむメニューや食品を相談しながら勧めたり、また食べ過ぎで肥満傾向の方には体重を下げる方法がございますので、各々の患者様にふさわしい指導をしております。
季節によって体調も変わりますので、適切なメニューを勧めております。夏場、食が進まない時は、少し濃い目の味付けもかまいません。できるだけ無理のない食生活を送りましょう。

透析食献立本
なお、当クリニックの患者様にはご希望により、当クリニック作成の透析食のレシピをご提供できます。
市販の透析食献立本としては、次の2冊をおすすめしております。
@透析食を楽しく作るおいしく食べる(編集 腎不全治療食をおいしく食べる会)
A透析の人のためのらくらく日常献立(著者 中尾俊之 金澤良枝)

管理栄養士からのメッセージ(2014.4)

■寒い時期は食事のエネルギーを使って熱を発し、体温を保ちます。春になり暖かくなって参りますと、真冬の寒い時より、寒さをしのぐためのエネルギーは少なくて済みます。冬と同量の食事を摂っていましたら、カロリーオーバーとなり太ってしまいます。摂取カロリーを減らしていきましょう。
ここのところ暖かく、気温は10〜20度となり、初夏の気候に近づいて参りました。どんどん汗をかく季節でもありませんので、飲水量も増えすぎないように気をつけましょう。


管理栄養士からのメッセージ(2014.3)

最近の栄養指導の例を1例あげてみます。

■重度肥満であり糖尿病を合併している患者様C氏(女性60歳代、身長148cm、DW76.4kg)におかれまして下肢関節痛を伴っております。H21年8月透析スタート時にはDW58.0kgから4年弱でじわじわ太り続け、年間平均5.0kg増となりました。この間幾度か1週間の食事摂取量内容全てを記録して頂き指導をして参りました。食事記録をもとに1日平均摂取量を計算致しました。計算上の総エネルギーは1000Kcal未満であり値はあまり高くはありませんが、HbA1cは7.3%と高い数値でございます。炭水化物の比率が高く、野菜がお好きではないことと、ほとんど調理をなさらないことにより野菜摂取量が非常に少ない状態でございます。ちなみに、計算上、1日平均蛋白質34.5g、カリウム760mg、リン410mgとなっております。調理することも困難であるため食事改善として栄養コントロール宅配弁当を利用して頂くようになりました。
昼食に1食500Kcalのお弁当を、なお昼食の米飯半分しか召し上がれず、半分分けておいた米飯は夕食の主食として利用致します。なお夕食は1食400Kcalの副菜のみ利用しておられます。野菜を補う目的と共に食前に服用することによる食欲抑制を期待して食物繊維含有食品を昼食前に1袋飲んで頂くことに致しました。口寂しい時はノンカロリーの飴を1個摂取して頂いております。

この療法を昨年5月からスタートし、8ヶ月の間76.4kgを保つことができました。しかしながら、今年に入り1月・2月中は2日に1袋の割合の摂取となり、H26年2月末現在DW77.2kgまでじわじわと太って参りました。経口血糖降下剤も服用しつつ再び食物繊維含有食品を1日1袋を飲んで頂くよう指導致しました。HD間の体重増加も減り、HbA1cは6.6%に低下して参りました。
ちなみに、この食物繊維含有食品1袋25g中にレタス2.5個分の食物繊維が含まれております。患者様の協力及び努力により、食物繊維含有食品と栄養コントロール宅配弁当の適切量が有効であったよい症例であると思います。


当院中庭の五分咲きしだれ梅(3月上旬)





おでんと春野菜のさっと煮
冬の寒い日に「おでん」はいかがでしょうか

おでん種の旨みを生かすため、今回昆布を少々とたっぷり目の削り鰹でだしを取り、あっさりした「おでん」をご用意いたしました。副菜におでんの煮汁でさっと煮たレタスと春菊を、デザートには「りんごのコンポート」を合わせました。

<献立>
米飯
おでん
野菜のさっと煮
りんごのコンポート

<栄養量>
総重量      650g
エネルギー   668Kcal
蛋白質      22.8g
リン         312mg
カリウム      656mg
食塩相当量    2.0g

おでんと春野菜のさっと煮
おでんと春野菜のさっと煮
食品名
数量(g)
米飯
米飯
200
おでん
メークイン
50
がんもどき
20g×2個
丸天
30
厚揚げ
25
25
こんにゃく
40
大根
50
<だし汁>
200
削り鰹
4
だし昆布
少々
薄口醤油
5
0.8
みりん
6
   
練り辛子
少々
春野菜のさっと煮
レタス
40
春菊
20
おでんのすまし汁
適量
りんごのコンポート
りんご
50
砂糖
8
7
レモン汁
少々


新年あけましておめでとうございます。

お正月には、皆様おせちなどのご馳走をお召し上がりになったことと思います。
今年は1月2日が日曜日で、透析が休みでございました。ことさらお正月の食事管理に努力されたことでしょう。
お正月に食事のペースを崩される方もおられます。早い時期に通常の食事に戻すように致しましょう。
これからますます寒さも厳しくなってまいりますので、温かい飲み物が多くなりがちでございます。水分管理には十分注意して下さい。

今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


オムライスとクラムチャウダー
オムライスと体が温まるクラムチャウダーはいかが?

晩秋の頃に入りますと、透析後は割りと体が冷えることがございます。オムライスと温かいクラムチャウダーを召し上がりますと体が温まって参ります。デザートにアイスクリームをご用意致しました。
寒くなりますと消費カロリーも多くなり、食欲が急に増してまいります。体重増加による血圧の上昇により危険な事故に繋がる恐れがありますので、過度な食事は避けましょう。気温の低下と共に汗の量も減って参りますので、水分摂取に注意いたしましょう。

<献立>
オムライス
クラムチャウダー
野菜サラダ
ブルーベリーアイスミルク

<栄養量>
総重量      505g
エネルギー   767Kcal
蛋白質      28.3g
リン         383mg
カリウム      852mg
食塩相当量    3.3g

オムライスとクラムチャウダー

オムライスとクラムチャウダー
食品名
数量(g)
オムライス

出来上がり1人分270g
米飯
150
鶏ミンチ
40
グリーンピース
10
玉葱
20
5
チキンコンソメ
1
トマトケチャップ
25
   
50
4
トマトケチャップ
10
パセリ
少々
クラムチャウダー

出来上がり1人分145g
アサリ(むき身)
10
ベーコン(1/2枚)
8
玉葱
20
人参
15
メークイン
30
小麦粉
2.5
1.5
パセリ
少々
   
アサリの茹で汁
70
牛乳
30
チキンコンソメ
1
パルメザンチーズ
2
0.2
こしょう
少々
   
クラッカー(ノンソルト)
1枚
野菜サラダ
レタス
20
きゅうり
10
ハム
10
トマト
15
イタリアンドレッシング
8
デザート
ブルーベリーアイスミルク
30


いわしの生姜煮

この秋は例年になく「いわし」が豊漁で、鮮度の良いものが揃っております。だし、醤油とみりんで、薄味で煮ても美味しい「いわしの生姜煮」を作りました。他に、野菜の天ぷら、ほうれん草の白和えとなめこの味噌汁を用意致しました。
涼しくなりましたので、水分を摂り過ぎないように致しましょう。気温が下がると発汗量が減り、体内の水分量が増加します。血圧が上がることもございます。水分の摂取量に気をつけましょう。

<献立>
米飯
いわしの生姜煮
天ぷら
ほうれん草の白和え
なめこの味噌汁

<栄養量>
総重量      520g
エネルギー   781Kcal
蛋白質      24.9g
リン         359mg
カリウム      770mg
食塩相当量    2.7g

いわしの生姜煮

いわしの生姜煮
食品名
数量(g)
米飯
米飯
180
いわしの生姜煮
いわし(まいわし)
65
25
和風だしの素
1
濃い口しょうゆ
6
みりん
6
生姜
やや多めに
   
針生姜
少々
しし唐辛子(素揚げ)
2個
天ぷら
南瓜
20
さつまいも
15
れんこん
15
茄子
15
人参
5
天ぷら粉
適量
 
適量
 
適量
     
天つゆ
すだち
1/4個
 
創味のうすだし
2
 
8
ほうれん草の
白和え

出来上がり1人分50g
豆腐
30
人参
10
ほうれん草
10
白味噌
2
すりゴマ
2
薄口しょうゆ
2
みりん
1
和風だしの素
0.2
なめこの味噌汁
生なめこ
20
三つ葉
少々
   
100
和風だしの素
0.4
味噌
5
  

鮎の塩焼き

季節の風物詩として、鮎の塩焼きをメニューにとり入れました。他に、簡単に調理できる二品と、口あたりの良いシャーベットをデザートに用意いたしました。
切り目を入れた茄子は水に浸し、よく水切りを致します。揚げたてを、煮きって冷ましただしつゆに浸します。だしつゆに、たかの爪をやや多めに入れますと、美味しく頂けます。
蒸し暑い時期は、冷奴・茄子としし唐の揚げ浸しを冷たくして頂きますと、食がすすむでしょう。
鮎は、リン・カリウムの多い魚ですので、食べ過ぎに注意致しましょう。

<献立>
米飯
鮎の塩焼き
冷奴
茄子としし唐の揚げ浸し
スイカのシャーベット

<栄養量>
総重量      580g
エネルギー    639Kcal
蛋白質      21.8g
リン         357r
カリウム      781mg
食塩相当量    3.0g

鮎の塩焼き

鮎の塩焼き
食品名
数量(g)
米飯
米飯
200
鮎の塩焼き
100
(廃棄率約50%)
50
塩(化粧塩を省く)
0.8
はじかみ
1本
市販のたで酢
5
笹の葉
1枚
冷奴
絹こし豆腐
80
(約1/4丁)
わけぎの小口切り
少々
おろし生姜
少々
みょうが
少々
削りかつお節
少々
濃い口醤油
3
茄子としし唐の
揚げ浸し
茄子
120
しし唐辛子
30
揚げ油
適量
創味の濃いだし
7
30
みりん
3
たかの爪
やや多めに
デザート
スイカのシャーベット
50
  *廃棄率:鮎を実際に食べる量は、頭や骨を除くと、一尾の約半量です。


初夏の豆ご飯

今回、豆ご飯を食べやすいように、おにぎりにいたしました。ハンバーグはあっさりとポン酢で召し上がっていただけます。なお、ピューラーでスライスした人参を柔らかく茹でこぼし、サラダにいたしました。穴子ときゅうりの酢の物は、針生姜を少し加えてもよいかと思います。ジュンサイのすまし汁を添えて、喉越しよくいたしました。

<献立>
豆ご飯
和風ハンバーグ
穴子ときゅうりの酢の物
キャロットサラダ
ジュンサイのすまし汁

<栄養量>
総重量      560g
エネルギー    772Kcal
蛋白質      27.2g
リン         328r
カリウム      700mg
食塩相当量    3.0g

初夏の豆ご飯

豆ご飯とジュンサイのすまし汁
食品名
数量(g)
豆ご飯


1人分
180g
75
実えんどう
20
0.4
4
昆布だしの素
0.6
 
こうこ漬
二切れ
和風ハンバーグ


ハンバーグ種一人分
140g
玉葱
50
2
合びきミンチ肉
75
パン粉
10
牛乳
15
4.5
0.8
こしょう
少々
3
キャベツ
30
大根おろし
30
わけぎ小口切り
少々
ポン酢
8
穴子ときゅうりの酢の物


一人分
62g
きゅうり
50
塩(塩もみ用)
0.1
焼き穴子
15
市販の三杯酢
6
砂糖
1
針生姜
少々
キャロットサラダ
人参
40
市販のイタリアンドレッシング
7
チャービル
少々
ジュンサイ
すまし汁
ジュンサイ
4
(5,6個)
 
100
和風だしの素
0.4
薄口しょうゆ
4
みりん
1
大根おろしは軽く絞る


最近の良好な栄養指導の例をあげてみます。

患者様(男性70歳)におかれましては、長年にわたり糖尿病の治療及び食事療法をきめ細かく続けてこられました。
平成21年5月より、当院において維持透析を開始いたしました。当初より、食事摂取不良、むかつき、嘔吐を繰り返し、体重は減少傾向にありました。医師の投薬の調製と共に、透析状況の安定を見はかいながら栄養指導に入りました。

患者様の奥様に、食事に変化をつけるよう、また出来合いの惣菜も利用するよう、少し味付けの濃いものをと、色々勧めてみましたが、今までの保存期の食事療法からなかなか転換できませんでした。
血液検査データ及び聞き取り調査から、かなり低ナトリウム血症ではないかと判断致しました。摂取塩分が少なすぎると、脱力感、無気力、嘔吐、めまい、食がすすまないことがありますと説明致しました。

なお、三度の規律正しい食事時間を少し崩して頂き、夕方6時の食事を、患者様の食思が出てくる9時頃になさるように奥様に助言致しました。
調理をされる奥様は、濃い目の味付けにはかなり抵抗があった様子でございますが、少しずつ改善されました。幸いにも近所にショッピングモールが出来ました。日々、奥様が買い物に出かけられ、新鮮なバラエティーに富む食材を取り入れることにより、患者様の食欲も進み、嘔吐もなくなり、減少していた体重も少しずつ増加の傾向にあります。体力がついて、歩行が安定してきた様子です。
ちなみに、当初の尿素窒素は28.8mg/dlと低値でした。現在は74.4mg/dlでございます。

旬の筍を美味しくいただきましょう。

筍はカリウムの多い野菜でございますが、出来るだけ取りたての鮮度の良いものを、しっかり茹でてえぐみを取りましょう。
今回、お浸しにこごみを使いました。これも、柔らかく茹でこぼしをいたしましょう。付け焼きに旬の鰆を用いました。春のアスパラガスや彩りの良い野菜を天ぷらにいたしました。

繊維質の多い野菜は、血糖の上昇を比較的抑制してくれます。野菜はカリウム処理をして、適量摂るようにいたしましょう。

<献立>
筍ご飯
若筍煮
鰆の付け焼き
天ぷら
こごみのお浸し
山椒昆布(佃煮)
<栄養量>
総重量      約470g
エネルギー    684Kcal
蛋白質       24.1g
リン         344r
カリウム      859mg
食塩相当量    2.1g

旬の筍を美味しくいただきましょう。

筍ご飯
食品名
数量(g)
筍ご飯


出来上がり1人分
220g
0.6合
20
薄あげ
3
昆布だしの粉
1
1.5
薄口しょうゆ
5
みりん
3
砂糖
0.5
若筍煮
50
40
薄口しょうゆ
2
砂糖
1.5
みりん
1.5
だしの素
0.4
鰆の付け焼き
60
濃い口しょうゆ
6
1
みりん
1
天ぷら
生椎茸
20
人参
10
アスパラガス(穂先2本分)
20
大葉
1枚
天ぷら粉
適量
適量
適量
こごみのお浸し
こごみ(葉先4本分)
15
創味のうすだし
2.5
2.5
佃煮
山椒昆布
2切れ



花見ちらし寿司

今回のメニューは、桜の季節を迎え、お花見のお弁当に、ご家庭でのお料理にと、お役に立てれば幸いでございます。
料理の品数が増えますと、総塩分量は増え気味になります。味付けの工夫により、塩分量を抑えることができます。
旬の材料を使いますと、煮物・焼き物問わず、薄味でも美味しく召し上がって頂けることと思います。

今回、ちらし寿司を濃い目の味付けに致しました。
プレートの料理と和菓子を重箱に詰めて頂きますと、なお、楽しみな食事になることでしょう。目に映える料理を、上手く合わせることも大切でございます。

<献立>
ちらし寿司
金目鯛味噌漬の焼き物
いんげん豆の天ぷら
生麩と巾着の含め煮
漬け物
はまぐりのうしお汁
デザート(桜じょうよう饅頭・苺)
<栄養量>
総重量      約630g
エネルギー    742Kcal
蛋白質       22.3g
リン         346r
カリウム      581mg
食塩相当量    3.7g

当院の桜 当院の中庭の桜も咲きました。
毎年きれいに花をつけております。(平成22年4月5日)

花見ちらし寿司

花見ちらし寿司
 
食品名
数量(g)
ちらし寿司


出来上がり1人分
270g
米飯
150
市販の寿司酢
20
乾し椎茸
2
人参
10
乾かんぴょう
2
40
2
砂糖
2
薄口しょうゆ
2
桜でんぶ
5
山椒の葉
少々
菜の花
12
<酢れんこん>
れんこん
30
5
砂糖
5
<錦糸卵>
20
5
金目鯛味噌漬けの焼き物
金目鯛の味噌漬
30
いんげん豆の天ぷら
いんげん豆
2本
天ぷら粉
適量
適量
適量
大葉
1枚
 
生麩
1個
巾着
小1個
菜の花
8
30
和風だしの素
0.2
砂糖
1
みりん
1
薄口しょうゆ
1
漬け物
桜漬け大根と紅大根
50
うしお汁
はまぐり
大1個
山椒の葉
少々
130
0.2
薄口しょうゆ
1
乾昆布
少々
デザート
桜じょうよう饅頭
1個(40g)
1個



鶏&海老のつみれと、根菜の鍋

大根をピューラーでスライスし、水に浸して2〜3回水を取り替えます。
薄くスライスしますので、茹でこぼしなしでも、水に浸すことにより約3割カリウムを減らすことができます。
葉物も、カットして水に浸しておきます。やはり2割はカリウムを除去できます。
香りの良い三つ葉と春の七草の一つ、せりを加えてみました。
鶏もも肉と海老(ブラックタイガーなど)ほたて貝柱を、フードプロセッサー等を使って手軽に「つみれ」を作っていただけます。
ご老人にはやさしい「ソフト食」にもなります。なお、粗めにフードプロセッサーにかけていただくとソフトに仕上がります。

鍋の場合、野菜の割合が大きいため、比較的「低カロリー食」となります。カロリーUPしたい方は、水羊羹などのスイーツを加えてみては如何でしょうか。

<献立>
米飯
鶏&海老のつみれの
ひらひら鍋(大根)
水羊羹



<栄養量>
総重量      約680g
エネルギー    627Kcal
蛋白質       28.4g
リン         360r
カリウム      800mg
食塩相当量    2.8g

鶏&海老のつみれと、根菜の鍋

鶏&海老のつみれのひらひら鍋
食品名
数量(g)
米飯
米飯
100
鶏&海老の
つみれの
ひらひら鍋
生麩
二切れ
乾し葛きり
15
絹ごし豆腐(1/8丁)
40
大根
150
しめじ
25
せり
30
三つ葉
20
つみれの具財

出来上がり1人分
100g
えび(ブラックタイガー)
25
皮なし鶏もも肉
30
ほたて貝柱(生)
15
卵白
2
干し椎茸
小1/2枚
白菜
10
白葱
10
土生姜
ひとかけら
0.5
白こしょう
少々
パイタンスープの素
3
茹でうどん(1/2玉)
100
だし
350
創味のうすだし
35
みりん
8
日本酒
10
輪切りたかの爪
やや多めに
水羊羹

出来上がり1人分
60g
粉寒天
0.4
30
こしあん
40



年の初めに
明けましておめでとうございます。

今年は元旦が金曜日、二日が土曜日で、三日の日曜日をはさみ月曜(四日)と火曜(五日)に採血・血液検査がございました。
元旦(金曜日)が透析日となっている患者様は、正月三が日御節料理などを食べておられますので、毒素(BUNとリンなど)の高値の方が目立ちました。二日(土曜日)が透析日となっている患者様は、元旦のご馳走の毒素を二日に除去しておりますので、毒素量が比較的低値でございました。
透析曜日によって、正月明けの血液検査に差が出ているのではないでしょうか。

正月明けには、早めに通常の食事に戻すように心がけましょう。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


秋から冬にかけての食事
季節的に肌寒くなって参りました。
気温が少し下がるだけで、発汗量は少なくなります。薬を服用するときの水量や、他の飲み物の量を控えましょう。今回は、ビーフカツと喉ごしのよいスイーツを用意いたしました。

<献立>
米飯
ビーフカツ
ポテトサラダ
コンソメスープ
コーヒーゼリー



<栄養量>
総重量     620g
エネルギー  760Kcal
蛋白質     25.4g
リン       312r
カリウム    699mg
食塩相当量  2.6g
(コンソメスープとコーヒーゼリーの重量を省くと、総重量は420g)

秋から冬にかけての食事
献立名
食品名
分量(g)
米飯
米飯
180
ビーフカツ
牛フィレ肉
70
0.4
こしょう
少々
パン粉
適量
小麦粉
適量
適量
適量
キャベツ
40
クレソン
15
レモン
少々
ウスターソース
8
ケチャップ
4
ポテトサラダ


出来上がり1人分
40g
男爵
30
きゅうり
5
ロースハム
6
マヨネーズ(スタンダード)
8
洋マスタード
少々(0.5)
砂糖
少々(0.5)
0.3
サラダ菜
1枚
トマト(15g=約1/8玉)
15
コンソメスープ


出来上がり1人分
130cc
130
コンソメ
0.8
0.4
玉葱
5
こしょう
少々
乾燥パセリ
少々
コーヒーゼリー


出来上がり1人分
65g
粉寒天
(粉ゼラチンなら1g)
0.5
60
インスタントコーヒー粉末
スプーン小1
砂糖
8
牛乳
10
ミントの葉
少々
コーヒーゼリーの上に、お好みでホイップした牛乳をのせますと、マイルドに召し上がれるかと思います。



秋のメニュー
まだまだ残暑きびしい折でございますが、
真夏に比べて気温は下がってきております。汗の量が少なくなって参りますので、体内に水分が溜まりやすくなります。なるべく水分の多い食事は控えましょう。
秋の献立に、今回はもち米と鶏を用いた炊き込み御飯、主菜には手軽に作れるだし巻き、副菜には炒り煮にしたおからとさっぱりした3パターンの野菜サラダにいたしました。デザートの柿もサラダ感覚で美味しく召し上がって頂けると思います。

<献立>
炊き込み御飯
だし巻き
卯の花
野菜サラダ
フルーツ(柿)


<栄養量>
総重量     530g
エネルギー  690Kcal
蛋白質     21.5g
リン       323r
カリウム    659mg
食塩相当量  3.0g

カロリーを上手に補って、暑い夏をのりきりましょう
献立名
食品名
分量(g)
炊き込み御飯


出来上がり1人分
220g
うるち米
0.4合
もち米
0.2合
人参
10
御ボウ
10
鶏もも肉
20
こんにゃく
10
薄あげ
3
だしの素
1
濃い口しょうゆ
8
6
みりん
6
 
だし巻き
Lサイズ1個
15
だしの素
0.2
砂糖
4
0.2
薄口しょうゆ
0.7
4
 
卯の花


Aの具材を油で炒め
Bで炒り煮にする


出来上がり1人分
54g
A
おから
20
竹輪
10
人参
3
干ししいたけ
0.5
3
B
濃い口しょうゆ
1.5
砂糖
2
2
だしの素
0.2
20
献立名
食品名
分量(g)
野菜のサラダ
小松菜
40
黒ゴマ
少々
 
パプリカ(黄)
20
パプリカ(赤)
20
市販のイタリアン
ドレッシング
3
 
カブ
50
塩(塩もみ用)
0.2
市販の三杯酢
5
 
フルーツ
50
※カブ以外の野菜は全て茹でこぼしております。鮮度のよい小松菜のお浸しは、そのままでも美味しくめしあがる事が出来ます。好みでだしわり醤油3cc程かけて頂いてもかまいません。



カロリーを上手に補って、暑い夏をのりきりましょう
麺類は夏場の食欲のない時、カロリー不足を補うには最適でございます。
夏本番に先駆けて、冷しそうめんは如何でしょうか。蒸し暑い季節ですので、涼感を出す工夫をいたしましょう。

そうめんとおつゆを冷たくする、そうめんに砕いた氷を散らす、茶碗蒸しを冷やして添えるなど、なお、出来上がった茶碗蒸しの上にジュレ(とろみ汁)がけにしても喉越しよくなります。
今回のメニューは短時間でも冷蔵庫で冷やして頂きますと、より一層美味しく食べやすくなると思います。

<献立>
冷しそうめん
 おかかのせオクラ
 茹で海老
きずし
 きゅりもみ
茄子の玉味噌添え
冷し茶碗蒸し(サラダセロリ添え)
五色なます
<栄養量>
総重量  650g
エネルギー  611Kcal
蛋白質  28.4g
リン  318r
カリウム  680mg
食塩相当量  3.7g



カロリーを上手に補って、暑い夏をのりきりましょう
献立名
食品名
分量(g)
冷しそうめん
乾そうめん
100
えび
20
オクラ
20
かつお節
少々
ヤマキのめんつゆ
2倍希釈使用
 
めんつゆ
15
30
薬味
 
わけぎ
少々
みょうが
少々
生姜
少々
 
きずし
市販のきずし
40
昆布(レイアウト用)
少々
きゅうり
40
針生姜
少々
 
茄子の玉味噌添え

一人3g強
市販の玉味噌なら6g
茄子
70
揚げ油
適量
<玉味噌>
赤味噌
2.5
1.5
砂糖
0.5
卵黄
0.3
献立名
食品名
分量(g)
茶碗蒸し


出来上がり1人分
110g
20
干しいたけ(小1枚)
2
かまぼこ(赤板)
5
サラダセロリ
少々
 
70
だしの素
0.3
2
薄口しょうゆ
0.5
0.4
 
五色なます


Aの具材をBで煮切る

出来上がり1人分
60g
大根
25
人参
3
きゅうり
10
A
薄あげ
2
干しいたけ
1
板こんにゃく
10
B
だしの素
0.1
砂糖
1.5
薄口しょうゆ
1
10
 
いりごま
1
市販の三杯酢
3



初夏のメニュー
初夏のメニュー さわやかな初夏を迎える季節となりました。
本日は食材の風味を引き立てる調味料とレシピを紹介致します。

酢(米酢・黒酢など)、ゴマ、スパイス類や柑橘酢(レモン汁)などを使用してみました。香りとさっぱりした酢の効果で塩分控えめでも美味しい味付けが出来ます。
鯛などの白身魚の刺し身をゴマ油や酢・レモン汁・豆板醤・生姜汁等を使用してサラダ風にしてみました。野菜の千切りとシュウマイの皮の千切りの揚げ物を盛り合わせます。

なお、初夏は暑く感じても気温は夏ほど高くありません。
真夏より汗の出る量が少ないので、水分を控えめにするように努力しましょう。冬は寒さに耐えうるようにカロリーを使って代謝熱を出しておりましたが、暑くなるとその分冬場よりカロリーは控え気味にして下さい。
<献立>
米飯
鯛の刺し身サラダ
白和え(白味噌、ごま味)
白菜浸け
フルーツ(はっさく、イチゴ)



<栄養量>
総重量  500g
エネルギー  677Kcal
蛋白質  21.3g
リン  294r
カリウム  484mg
食塩相当量  2.1g
初夏のメニュー
鯛の刺し身サラダ(一人分)
献立名
食品名
分量(g)
米飯
米飯
200
鯛の刺し身サラダ
※たれの出来上がり量21g
鯛の刺し身(薄切り)
50
レタス
30
白葱
10
貝割菜
5
しゅうまいの皮
9(4枚)
白炒りごま(又は刻んだナッツ)
1(一つまみ)
 
濃い口しょうゆ
2.5
和風だしの素
0.1
4
米酢(又は黒酢)
4
0.5
黒コショウ
少々
ごま油
4
生姜汁
少々
レモン汁
4
豆板醤
2
 
白和え (白味噌、ごま味)
※白和えの出来上がり量70g



・ほうれん草の代わりに、春菊を用いても風味がよい

・板こんにゃく、薄あげ、干し椎茸はAで煮切る
豆腐
25
人参
10
ほうれん草
10
 
板こんにゃく
8
薄あげ
2
干しいたけ
2(小1/2枚)
 
A
薄口しょうゆ
2
みりん
2
だしの素
0.2
5
 
B
白味噌
3
すりゴマ
2
みりん
1.2
 
白菜の漬け物

・塩分を控えるため、さっと洗って絞り一口大に切る
市販の白菜漬け
20
フルーツ
はっさく
50(1/4個)
30(2個)



冬から春への食の衣替え
さて二月も終わりになりますと、比較的温暖な時期になって参ります。
そうしますと、寒い時期は体温を保つために摂取カロリーを若干高めに設定しておりましたが、暖かくなって参りますと徐々に摂取カロリーを抑えて太らないようにすることが大切でございます。太った場合、その結果血圧が下がってきて(ドライウェイトを変更しない場合)思わぬ事故にもつながりかねません。
今回は手軽な春のメニューをご紹介いたします、お弁当パックに詰めてみました。
桜おこわ
海老とキスの天ぷら盛り合わせ
煮しめとだし巻き
菜の花のお浸し
チェリー寒
つけもの
冬から春への食の衣替え
桜おこわ
1人分
(g)
海老とキスの天ぷら盛り合わせ
1人分
(g)
米(内、もち米4割)
90
(0.6合)
海老
20
(1尾)
桜塩漬け
2個
キス
25
(1尾)
0.4
ししとう
15
(2本)
みりん
5
天ぷら粉
30
30
だし巻きと煮しめ
1人分
(g)
1人分
(g)
50
干し椎茸
4
(ひと口)
15
人参
15
(ふた口)
和風だしの素
0.2
30
砂糖
4
和風だしの素
0.4
薄口しょうゆ
0.7
砂糖
2.5
4
薄口しょうゆ
2
大葉
1枚
菜の花のお浸し
1人分
(g)
チェリー寒
1人分
(g)
菜の花
40
粉寒天
0.5
めんつゆ
4
40
つけもの
1人分
(g)
クランベリージュース
20
沢庵漬け
2枚
砂糖
9
チェリー缶詰
6
(1個)
総カロリー:689Kcal  蛋白質:26.4g  リン:361r  カリウム:632r  塩分:2.0g



お弁当屋さんを上手に使いましょう
私の透析食の献立・調理の経験から、見た感じ、食べた感じで総カロリー、総蛋白量、リン・カリウム量等はおおよそわかりますが、胃の方もしっかりとカロリーの多い少ないは感じ取ってくれるものです。

上手に昼に一定カロリーを設取すると身体もそれに慣れ、習慣として身について参ります。そうしますと、夕食には不足した食品群やオーバーしたものが感覚的に分かって参ります。毎日の食事に関しても、よい習慣を身につけますと、もっと楽に食事療法が達成できます。

のり弁当
総重量(g)
エネルギー(Kcal)
蛋白質(g)
リン(mg)
カリウム(mg)
お弁当1g当たり(Kcal)
私の計算
米飯250g
370
658
17.4
362
572
1.78
店の表示
米飯250g
661
チャーハンセット
総重量(g)
エネルギー(Kcal)
蛋白質(g)
リン(mg)
カリウム(mg)
お弁当1g当たり(Kcal)
私の計算
327
688
14.6
211
285
1.9
店の表示
623
鳥の唐揚げセット
総重量(g)
エネルギー(Kcal)
蛋白質(g)
リン(mg)
カリウム(mg)
お弁当1g当たり(Kcal)
私の計算
米飯250g
563
972
30.1
250
372
1.84
米飯150g
413
804
27.6
216
343
店の表示
米飯250g
946
上記の数値は私が実際に計量し、五訂食品成分表を用いて計算した結果であり、表示の数値に近い値が出て参りました。
上記のデータを見ましても、透析患者様もお弁当屋さんのお弁当を安心して食べることができます。野菜が少ないメニューが多いので、カリウムは低めでございます。お弁当屋さんのお弁当は重量1gにつき約1.8Kcalであり、私が作っておりました透析食は平均1.35Kcalでございました。この違いは野菜の量の違いだと思います。

お弁当屋さんのお弁当を上手に利用することもお勧め致します。


冬場の食事のポイント
忘年会・新年会・正月などが重なり、食べすぎ・飲みすぎになることがありますので気をつけましょう。
冬場は食事管理のペースを崩さないように注意しましょう。

<代謝水に注意>
毎回食べる食事の中にはどの位の水分が含まれているでしょう。
飲水(約800ml)を除いて、食事の量は一食約500gとして朝昼夕三食で1500gとなります。この食事を全て完全に乾燥させますと約1〜2割の重量となります。すなわち残りの8〜9割が水分と言えます。1日トータルの食物から摂取する水分は約1200mlとなり、飲水を加えると2000mlになります。
なお摂取した栄養素が分解される時にも水が発生します、これを代謝水と言います。
代謝水は100Kcal当たり13ml発生すると言われています。かりに2000Kcal摂取し体内で消費されますと260mlの水が発生します。

夏はたくさんの汗をかきますが、冬は汗の量が少ないので体内に水分が溜まりやすくなっています。さらに、寒さに耐えうるように体内の糖や脂肪を燃焼させて体温を保ちます。その時にも代謝水が発生します。
透析患者さまにおかれましては、冬場は特に水分が身体にたまりやすい時期でございます。飲水には気をつけましょう。


管理栄養士からのメッセージ
 

ここに、良い栄養指導の例として2例あげてみます。

■保存期の長い患者様A氏(男性79歳)におかれましては、長年にわたり低蛋白・低カロリー食を摂られていました。
透析導入後当医院において維持透析を進めていくなか、当初はPの値が低い状態で、体力の低下が認められました。
聞き取りますと、蛋白質の摂取量を少なくするため、長年にわたり果物が主食のような日々を送られ、肉魚を意識的に避ける(あまり食べたくない)という食生活が身についてこられたようです。「肉魚がむつかしいなら、豆腐・卵で蛋白質の補充をしましょう。」と、実に簡単な言葉を掛け続けるうちに、段々とPの値も以前より増加し、体調も良くなり始めました。
今は自宅の菜園で取れたゴーヤの卵とじをよく召し上がっていらっしゃるとのこと。わずかなことでも実行に移すと、よい結果が現れて参ります。ご高齢ながら、ご自身のご理解と料理を作る奥様のご協力により、良い経過をたどっている例でございます。

 
■B氏(男性67歳)におかれましては、インシュリンを注射している患者様で、リン吸着剤(商品名レナジェル・ホスブロック)を使用しておられます。
Pの値がやや高めにつき、聞き取りますと、主菜の肉魚の量は守っていると言われますが、副菜にハム・貝柱などの蛋白質源を少しずつ加えているとのこと。
こうした少しずつ余分な蛋白質の積み重ねから、Pの数値が増えてしまうということもあります。好きな魚の量を減らしたくない時は、混ぜ込みのハム・貝柱等は隠し味程度に若干量の使用にとどめておくことも大切でございます。
なお、血糖値が上昇することを恐れて米飯の量を減らして降りましたが、現在血糖値も安定しているため、Pの少ない良質の蛋白質源である米飯の量を増やすように説明致しました。
1食につき米飯150gを200g(50gの増量は3口程)まで増やして頂くだけでも腹持ち良くなり、肉魚を使用したおかずを3口程控えることも可能であると幾度となくお話致しました。しかしながら、リン吸着剤を徐々に増やしていくことにより、Pの数値が安定して参りました。ちなみに、現在の米飯の量は一食150gでございます。
実にご自身に言い聞かせるがごとく、食事の量を適切に自己管理され、今の良好な食事形態が出来上がってきた良い例でございます。
奥様は透析食料理本を参考にして調理されています。初期の段階から各食品のグラム数を理解しておくことも大切だと思います。
 
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