管理栄養士からのメッセージ
今の時期は季節の変わり目で、日中暑くても朝晩は3月4月と変わらず気温は低めです。温度差により身体にストレスとなり、胃腸の調子を狂わせることもあります。胃潰瘍や十二指腸潰瘍の既往のある方は再発に注意致しましょう。
衣類や寝具の調節にも気を付けましょう。この時期は暴飲暴食をしないよう気を付けましょう。
管理栄養士が考える、
透析の患者様向けのレシピをご紹介しています。
今の時期は季節の変わり目で、日中暑くても朝晩は3月4月と変わらず気温は低めです。温度差により身体にストレスとなり、胃腸の調子を狂わせることもあります。胃潰瘍や十二指腸潰瘍の既往のある方は再発に注意致しましょう。
衣類や寝具の調節にも気を付けましょう。この時期は暴飲暴食をしないよう気を付けましょう。
血中の蛋白質の一つにアルブミンがあります。患者様の栄養状態の判定の指標になります。
血清アルブミン値が低値になると低栄養状態が考えられます。
アルブミン値が低いほど患者様の生命予後は悪くなります。低栄養にならないようアルブミン値を上げるには、カロリーアップと共に、肉、魚や卵等の良質な蛋白質を摂ることが大切です。その場合、リンの数値が高くならないようにするために、医師の処方に基づきリン吸着剤を服用致しましょう。しっかり食べてしっかり透析をしましょう。
医師や管理栄養士と相談し、栄養不足にならないように致しましょう。
暖かいと感じられる日々が増えて参りました。
今月はコーヒーについて少しお話し致します。コーヒーにはカリウム量が多いと気にされる方もいらっしゃいますが、体に良い成分も多種類含まれております。一日1杯の朝のコーヒーは便通に良いとも言われています。コーヒーの香りとカフェインによってリラックス作用もあるでしょう。
なお、ブラックコーヒーも牛乳もとおっしゃられる方は、ブラックコーヒーを半カップ、牛乳を半カップにして水分調整してみては如何でしょう。
日本酒の初絞りや寒造りの酒粕が出回り始めました。酒粕はリンやカリウムの含有量が少量であり、蛋白質とビタミン(特に葉酸)が多く含まれております。葉酸は貧血改善に欠かせないビタミンの一つです。また、粘膜を強くするとも言われています。ぜひ、料理に酒粕を摂り入れてみましょう。
では、酒粕100g中の代表的な栄養素を挙げてみます。
エネルギー | 227Kcal |
---|---|
蛋白質 | 14.9g |
脂質 | 1.5g |
炭水化物 | 23.8g |
ナトリウム | 5㎎ |
カリウム | 28㎎ |
リン | 8㎎ |
亜鉛 | 2.3㎎ |
ビタミンB1 | 0.03㎎ |
ビタミンB2 | 0.26㎎ |
ナイアシン | 2.0㎎ |
ビタミンB6 | 0.94㎎ |
葉酸 | 170μg |
パントテン酸 | 0.48㎎ |
食物繊維(不溶性) | 5.2g |
本年も患者様のお役に立つ情報を発信したいと思います。
食事習慣で良くない例を挙げてみます。野菜が苦手で麺類と御飯、間食にパンと菓子類のパターンでございます。炭水化物の取り過ぎはカロリーオーバーとなります。リンの数値が高い場合には、間食事にもリン吸着剤を服用することも大切です。
野菜の苦手な方は、野菜そのものの味を感じる生野菜サラダより、野菜炒めや野菜中心の鍋ものをお勧め致します。
野菜を召し上がることに抵抗のある患者様には、食物繊維の粉を食事30分前に服用して頂いております。
本年もよろしくお願い致します。
今年も残りわずかとなりました。何かとお忙しいことと存じます。
さて、食材は鮮度や質の良いものは薄味でも美味しく頂けます。上手に選んでみましょう。
年末年始は来客も多くなることと思います。ご馳走の食べ過ぎや飲み過ぎに注意致しましょう。
それではよいお年をお迎え下さい。
市販の透析食献立本としては、次の2冊をおすすめしております。
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